お知らせ

2019年8月6日

熱中症

横浜市では小中学校に今年からWBGT計が配布されることになりましたが、みなさんご存知でしたでしょうか。私はわかりませんでした。

熱中症の危険度は気温、湿度、輻射熱をあわせた指数で計測することが望ましいとされています。そのことをWBGT(暑さ指数)といいWBGT計で測定します。

ですがWBGT計を持っていない人がほとんどなので夏暑いときは気温を参考にして熱中症に注意しましょう。

体が暑さになれることを暑熱順化といいます。暑い日が続くと体がしだいに暑さになれてきます。暑い環境で運動や作業を始めて3〜4日たつと汗をかくための自律神経の反応が早くなって、体温上昇を防ぐのが上手になってきます。さらに3〜4週間で汗に無駄な塩分をださないようになり塩分不足による様々な症状が起こりにくくなります。

このように体の適応は気候の変化より遅れるので急に暑くなる7月下旬から8月上旬に熱中症になりやすいといわれています。

暑さと日常生活における予防の指針についてあげておきます。(日本生気象学会、日常生活における熱中症予防指針より)

 

気温35℃以上   外出はなるべくさけ涼しい室内へ移動。

気温31〜35℃ 外出時は炎天下をさけ室内では室温の上昇に注意する。

気温28〜31℃ 運動や激しい作業をするときは定期的に充分な休息を取り入れる。

気温24〜28℃ 激しい運動や重労働時には発生する危険性があるので注意する。

 

熱中症の症状としてはめまい、失神、筋肉痛、倦怠感、脱力感、けいれん、大量の発汗、頭痛、嘔吐、頻脈、顔面蒼白、手足の運動障害、高体温などがあります。

意識がない、言動がおかしい、応答が鈍い、自分で水分摂取できないなどが一つでもあればすぐに救急車を要請しましょう。待っている間に衣服はゆるめて寝かせ、できるだけ迅速に体をひやしましょう。ホースで流水をかけたり氷やアイスパック、保冷剤などで首の付け根、脇の下、足の付け根などの太い血管を冷やして救急車を待ちましょう。

そこまででなければ冷房のきいた室内や風通しのよい日陰に運び衣服をゆるめましょう。スポーツドリンクもしくは0.1〜0.2%の食塩水をのませましょう。塩分濃度の高いスープやみそ汁にすると飲みやすくなります。

今年は7月こそ涼しい日が続きましたが、梅雨が明け夏本番です。暑くなってくるときには無理をせず少しずつからだを暑さに慣らしましょう。

今年の夏が健康で楽しいものでありますように。冷えタオル

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