お知らせ

2023年10月30日

Staff message ~坐薬の話~

これからの季節、ウィルス性の胃腸炎などが流行する時期になり、 吐き気止めの坐剤と解熱作用のある坐剤を一緒に処方されることがあります。
よく処方される坐薬の例で、ナウゼリン坐剤とアルピニー坐剤があります。
両方とも使用したい時、どちらを先に使いますか?

ナウゼリン坐剤は水溶性の基剤で作られており主薬のドンペリドンは脂溶性の薬剤、 アルピニー坐剤は油脂性の基剤で作られています。
つまりアルピニー坐剤を先に使ってしまうと直腸にアルピニー坐剤の基剤が残ってしまうことがあり、後に入れたドンペリドンが吸着されてしまい、効果が減弱してしまう可能性があります。
医師からの特別な指示がない限り、ナウゼリン坐剤を先に入れて30分以上たったところで、アルピニー坐剤を使う方が効果がより発揮できるということです。
ただ早く解熱させたいということから、アルピニー坐剤を先に挿入した場合、1時間以上の十分な時間をあければ、影響しあうことがなく効果が発揮できるようです。

このように順番が違うだけで、十分に効果が出ないことも多々あります。
アレッどうしたら・・・とお悩みのときは、是非ご遠慮なさらずに薬剤師にご相談くださいませ。

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