『フレイル』という言葉をご存じでしょうか。年齢を重ね心身の活動能力、筋力や認知機能、社会とのつながりなどが低下した状態をいいます。そのフレイルの中でも重要とされているのが口の機能が低下する『オーラルフレイル』です。
『オーラルフレイル』はものを嚙んだり飲み込んだり、話をしたりするための口の機能が低下した状態を言います。オーラルフレイルが進むと、食生活に支障が出たり、話すことが難しくなることにより人との関わりが減り、、、その結果、フレイルが進行してしまいます。オーラルフレイルは高齢者のフレイルの予兆として、予防していくことが大切です。
オーラルフレイルの予防では、一般的な口腔ケア（歯磨き、液体歯磨きを使用した口腔ケアなど）を毎日必ず行って良い口内環境を保つこと、さらには口の機能（話す、噛む、飲み込むなど）を維持することが重要です。
口の健康を維持する体操として、『パタカラ体操』というものが知られています。この体操は、“パ”・“タ”・“カ”・“ラ”の発音をそれぞれ８～１０回ほど連続で行い、２セット繰り返す、というものです。この発音が唇、舌を使って行うため、口周りの筋肉を刺激してオーラルフレイルを予防してくれます。ぜひ行ってみてください。